プリンセスだけじゃない!!ネックレス8種類の特徴とおすすめコーディネート

アクセサリーの定番として『ネックレス』は女性の身の回りにいつもありますよね。

今お持ちの「たくさんの思い出もこもったもの」は大切なタカラモノとしてお使いになられていると思いますが、誰だって新しい素敵なものに興味を持ってしまいます。そしてそれは、自分磨き、ファッションの追及にはとても重要。

多くのデザイナーたちが心を込めて提供する「新作」達に触れることは、みなさんのファッションやトレンドをいつも新鮮なキラキラとしたものにする大きなファクターだとも言えますよね。


少し前まではこれらのアクセサリーは、ブランドショップやジュエリー店などで購入するのが一般的でしたが、今ではネットを介して、超有名ブランド以外の可愛いものや、遠方・海外のもの、個人の作家さんの個性的なものに気軽に触れやすい整った環境が出来てきています。


でも?

『チェーン長さ42センチ』
『革製のチョーカーです』
『(商品写真に胸元までのもの)⇒セーターの上からの着用にぴったり♪』


など、ネットでのグッズの紹介は、『数字』『活字』『画像』に限定的で、正直、手に取らない分、ピンとこないことってありませんか?


手に取って着用出来ない分、気軽に手に入れやすかったり、安価だったり、個性的だったり、

色んなメリットが今の購買環境にはあるなか、多少のデメリットはあり…、
それを越えた先に安心で快適なファッションライフがあると考えています♪

多くの女性たちが安心してオシャレを楽しめるように、ここではネックレスの種類や寸法の重要点などを紹介していきます。


ネックレス(首飾り)は、全体の長さや形状、シーンによって呼称が違います。
ですが、現在のファッションシーンではブランドやファッション誌、他、有名デザイナーのSNSでの表記などから埋め込まれたイメージする事もあるでしょう。

あなた自身が素敵なアクセサリーを楽しむならそれでオッケーです♪
正確には「オペラネックレスだけれど、プリンセスネックレスって思ってた…」・・・、とか、こんなシチュエーションがあってもなんの問題もありません(笑)

ただ、人に宛てる時、メッセージで伝える時、紹介する時、SNSで発信する時、
誤った知識では恥ずかしい思いをしたり、時にはトラブルになるような可能性だってあります。

『数学』のように明確な線引きはファッションには不可能…というより、不必要だと私も考えたりしますが、ファッションを大好きな一人として正しい知識や、その名称の意味、目安をここで触れてみて下さい。

1.チョーカー

最近また人気のチョーカー。色んなファッション誌で目にする機会も増えてきました。

2017の秋冬ファッションコには多くのデザイナーが洗練されたチョーカーを提案し、世間を飾っていたのがとても印象的です。

チョーカーの意味は『choker』(息をふさぐもの)といった意味のもので、首に巻き付くような密着した首飾りの事を指します。
チョーカー

1-1.チョーカーとは?

上にも書いた通り、厳密な線引きをする意味はあんまりないかもしれませんが、一般的に


・一般的に14インチ。
・35~43センチのサイズで、首に付くデザインのもの


と、ひとまずまとめる事が出来ます。

「チョーカー」と聞くと、
レザーなものを想像したり、首下にあるものを含めてしまったり、ちょっとした勘違いを見る事は少なくありません。


今もなおトレンドに沿う「チョーカー」ですから、人に紹介したり、販売するときなどは少しこういった「数字」の決まりも意識してもいいかもしれませんね。

1-2.チョーカーを使ったおすすめのコーディネート

チョーカーは2016-17の秋冬コレクションで多くのブランドがランウェイに新しい素敵なファッションを発信しています。


グッチからは、レザーの少し全体を引き締める強めのチョーカーが、アレキサンダー・ワンも同じくレザーで主張の強いチョーカーを発信しました。
シャネルやロエベは、存在感の強い迫力とクチュール感の強いものを使う独特なハイセンスなデザインが出ていましたが、

ここにあげたデザイナー以外にも共通しているのは、
チョーカーのハイセンスさでの勝負!もそうですが、少し「辛く」なりすぎないように、フェミニンな女性らしいネックレスなどを重ねてコーディネートしています。

辛さと甘さを組み合わせる事で、洗練されたファッションになっているように感じました。

こういったハイブランドにこだわらなければ、
ハードなチョーカーにソフトなネックレス、この組み合わせで遊ぶ事はお持ちのアイテムで出来る事もあると思います。

まずは、お手持ちのアイテムで、辛さと甘さを意識した「重ね付け」でトレンドに沿うオシャレを楽しんで下さい♪

2.プリンセスネックレス

「定番」の印象もある『プリンセスネックレス』。
通常「ネックレス」といえば、プリンセスネックレスだと思っていいくらいの標準的な大きさのものです。
プリンセスネックレス

2-1.プリンセスネックレスとは?


 ・約45センチくらいの大きさ(ブランドにより多少の差異はあります)
 ・首とバストの間くらいの収まるサイズのもの


インポートの製品などでは45~50センチくらいであったり、日本のガーリーなメーカーであれば40~45であったり、メインターゲットに合わせて提案する「標準」ネックレスなので、数字で纏める事は少し難しいかもしれませんが、皆さんの一番近くにある一番多いネックレスが「プリンセス」だと思って下さい。

2-2.プリンセスネックレスを使ったおすすめのコーディネート

プリンセスネックレスは、やはり『定番』のサイズ感である事が前提です。

「チョーカー」の欄で紹介した重ね付けのセンスでハイセンス表現してみるのも素敵ですね。

シンプルにあなたが愛せるデザインのものを中心に選び、差し色にするのか、同色アレンジにするのか…。

アウターの内側に隠れる事も多いものですから、長く愛せるお気に入りを手に入れて、鏡越しに見た、コーディネート全体の雰囲気を気にしてみるくらいでいいと思います。


ジュエリーブランドとしてティファニーや4℃などから新しいテーマで新作は提案されていますし、カジュアルなファッションブランドからも服飾小物としても出ていますから、「合わせ方」よりもあなたにあったものを選ぶのが、おすすめのコーディネートです。

3.マチネーネックレス

マチネーはフランス語で「昼間の公演」の意味で、元はオペラの昼公演につけていく、といったところに語源があるようです。
プリンセスネックレスより少し長く作られたデザインのものを指します。
マチネーネックレス

3-1.マチネーネックレスとは?


 ・約55センチくらいの大きさ(ブランドにより多少の差異はあります)
 ・バストの谷間から下あたりに垂れるゆったりとした形状のもの。

もともと社交界に用いていたのもあり、上品なイメージのものが多い印象です。
やはり、ブランドやメーカーにより50センチくらのメーカーもあり、メインターゲットの体系の女性にゆったり優雅にご使用頂くイメージですね。

3-2.マチネーネックレスを使ったおすすめのコーディネート

マチネーネックレスはやはり上品で優雅な印象が前面に思い浮かびます。
クラシックなワンピースやハイネックセーターの上から使用する事で、カジュアルな洋服に落ち着きを与え、上品さを演出する事などによく使いますね。

また、重ねての使用(チョーカー、プリンセスネックレス)などとの組み合わせでシンプルな洋服が一味違うアレンジになる事もあり、オシャレの幅が広がります。

マチネー含め、ロングネックレスにはこういった遊び方もあり、あなたのファッションの幅を広げます。

ハイブランドでは、ミキモトなどが、優雅な使途に定番のパール使いをマチネーの長さで発信しています。

丁度このゆとりのあるこの長さは、「カジュアル」に「エレガンス」を加える使い方を意図しているデザインが多いように感じます。

4.オペラネックレス

オペラネックレスの発端は名前の通り、「オペラ」の観劇につけていくシーンの想定から始まります。
マチネーより更に長く、フォーマルでドレッシーな印象を伴う事が多い長さのネックレスですね。
オペラネックレス

4-1.オペラネックレスとは?


 ・約75~85センチの大きさ(ブランドにより多少の差異はあります)
 ・バストを越えてウエストライン付近まで垂れる長さ形状のもの。

「マチネー」に対し、オペラは『夜』の社交場を前提シーンにする事からも分かるとおり、コーディネート全体をゴージャスに、より印象的に見せる使われ方が多いです。

ウエストラインまでの長さですからつけ方でアレンジできたり、プリンセスネックレスやチョーカーとの相性も良いアイテムです。
実はアレンジの幅も多く、一つ持っていたらコーディネートに変化をつけるのにとても便利、といった側面も持ちます。

4-2.オペラネックレスを使ったおすすめのコーディネート

オペラネックレスは、コーディネートの前面でしっかり存在を主張します。

ですので、十分な存在感を持つものが多く、ウェディングシーンなどでも使えるインパクトの強いものが多くあります。

ミキモトは単品でも十分な迫力をもつネックレスをほぼ定番のように提案していますし、女性に多く支持されるティファニーでも、スタンダードデザインよりは、ルシダのシリーズで提案されるような迫力と豪華さを持っています。


やはり、ドレッシーな雰囲気に見える長さですから、ハイブランドもこういったものを提案しているんでしょうね。

しかしながら、必ず「ドレッシー」に使う必要はありません。

近年のハンドメイドブームにおいては、スワロフスキーを使ったものやタッセルを押し出したものもたくさんあります。

こういったデザインに出会えれば、普段のカジュアルなニットやワンピースと組み合わせれば、ハンドメイドならではの「柔らかさ」がコーディネートのアクセントになる事もあります。

ここでは、必ず「ドレッシー」になる…、というよりは、主張の強いネックレスだから、それを知って服装を選ぶ事がコーディネートのポイントになります。

5.ソトワールネックレス

オペラより長いものをソトワールネックレスやロープ(ネックレス)と呼称します。
付け方でアレンジを楽しむのに適しているとても便利なネックレスですね。
ソトワールネックレス

5-1.ソトワールネックレスとは?


 ・90センチを超える長さのもの。
 ・二重、三重にしての使用も前提にされている場合が多い。

『ロープ』からも想像出来る様に、約1メートルの長さですからそのままでの着用でバーティカルラインを強調してスマートに見せたり、多重巻き活用で胸元を強調したりと、広い幅を持つ便利なアイテムとして1930年代から多くのデザイナーからカジュアルアレンジの方法として提案されはじめ、現代まで使われ、新作の出る便利な愛されアイテムですね。

5-2.ソトワールネックレスを使ったおすすめのコーディネート

ソトワールネックレスの特徴は、長さにあります。

そのまま使いで「縦」を強調する事で、コーディネート全体をスマートに見せる視覚を楽しんでみたりするのもキレイ。

また、首元で2重や3重にする使い方は、例えば「チョーカー」×「プリンセスネックレス」などの異なったアイテムの組み合わせではなく、同じネックレスを複数巻きにしているので、統一感があり、胸元に奥行きを持たせた使い方も出来て、気分で遊ぶことが出来ます。

昼出かける時は「そのまま」、ディナーの時は2重巻き、なんて使い方もあり。

シャネルのヴィンテージとして今でも入手できるソトワールは、バーティカルを意識させるスマートなデザインでありながら、複数巻きにしてもゴチャゴチャしないさすがのデザインがたくさんあり、ワンピースやシンプルなコートなどのカジュアル+αな着こなしにぴったりです。

ブルガリの提案するディーバドリームは、ジュエリーでありながら、シンプルでスマート。

カジュアルスタイルに1つ縦の線を通すことで単にシンプルではなく、華奢で可憐な雰囲気を感じる事が出来ます。

『アウター』アレンジのポイントとして、普段のコーディネートに差し込みやすいアイテムなので、長さに躊躇せず、ぜひ活用してみて下さいね。

6.ユニフォームネックレス

これまでのネックレスは長さで区別していましたが、ここからは、その形状と特徴で分類した呼び方になります。
ユニフォームネックレス

6-1.ユニフォームネックレスとは?


 ・同じ大きさの真珠(等)を揃えたネックレス

一般的に想像する「真珠のネックレス」などはこのユニフォームネックレスにあたります。
とはいえ、そう耳にする機会のない呼び方ですよね…(笑)

特にパールで言えば、配色を意識して並べられた「グラデーション」と対比して使う事がある感じですね。

少し、ファッションの知識の引き出しにいれておくとどこかで使えるかもしれませんよ♪

6-2.ユニフォームネックレスを使ったおすすめのコーディネート

同じサイズの真珠でのアイテムですから、どちらかというと、コンサバな印象を受けます。
クラシックなフォーマルスーツやドレスと合わせて、控えめながらも胸元の寂しさを補って補強する様な使い方にぴったり。

冠婚葬祭などに使われる事の多いアイテムです。

あまり名前を聞かない理由は、トレンドの前提には長さでくくられている呼称が出る事が多い事が理由で、実際、上質なフォーマルの演出に使えるものとしてお近くにあるかもしれませんよ。

7.ラリアット(ラリエット)ネックレス

このラリエットも少し「アレンジ」された印象の強いものですね。
留め具のないひも状のもので、主に片側のモチーフを、もう一方のチェーン端が経由して調整できる形状になっています。

ラリエット(ラリアット)は、「(牛などを捕まえる)縄」の意味で、プロレスでおなじみの『(ウエスタン)ラリアット』などと同じ意味、ひも状のネックレスをアレンジして使うといったあたりからも、個性的なアイテムが多いように感じます。
ラリエットネックレス

7-1.ラリエット(ラリアット)ネックレスとは?


 ・ひも状のもので輪っか状のものではない。
 ・アジャスト出来るものが多く、見え方はアレンジできる。

今でも「定番」の座には来ないものの、多くの新作がハイブランドのみならず、個人の作家さんもいろんなアイテムを提案しています。
プリンセスネックレスのモチーフを引き継いだアレンジバージョンの様なアイテムを見つける事もあります。

固定されて仕上げられたものよりも、個性を主張しやすいこの形状は、上品でありながら遊び心も感じる作りで、
あなたの「その日」のコーディネートに合わせて使い分ける事も出来る、アレンジにぴったりの楽しい形状です。

7-1.ラリエット(ラリアット)ネックレスを使ったおすすめのコーディネート

ラリエットは2016年頃からトレンドに表れてきています。

といっても、これまでのチェーンにイメージされるラリエットより、チョーカーの亜種のような、首元を回してリボンのように見せる「リボンラリエット」などがローリーズファームなどを中心に女子への浸透を強めるほか、グッチやティファニーなどのハイブランドも新作の中にこのラリエット状のものを発信しています。

リボンラリエットにしても、これまでのラリエット(チェーン状)のものも、可愛かったり、カッコよかったり、十分なインパクトがあります。
ですから、シンプルなVネック合わせでナチュラルに飾るのもキレイですし、オフショルとの合わせ方て大人可愛い使い方も素敵です。

アクセサリー自体が個性的ですから、カジュアルプラスのイメージで合わせると一味違うカジュアルに仕上げる事が出来ますよ♪

8.ペンダント

ここにきて、意外と『あれ?』となるペンダントの登場です。
実は案外「ネックレス」と「ペンダント」の違い、『あれ?』ってなるんですよね(笑)
ペンダント

ペンダントとは?

 ・ペンダントは「たれ飾り」に言葉の意味がある。
 ・ペンダントは「ペンダントトップ」の付くネックレスの一つ。
 ・ユニフォームネックレスのように、一つのもので作られているサークル状になるものは、ペンダントとは言わない。
 ・チェーンのみか、チェーンと一体化した飾りからなるものは「ネックレス」で、チェーンとは別にペンダントトップがあるものは『ペンダント』

 ※ブランドによって呼称が違う。(明確な線引きは少し曖昧である)


…はい。
明確な答えが出せないのは当たり前でしたね。

こうやってまとめると、なんとなく分かる気がしますが、最近はあまり「チェーンのみ」形状のネックレスは多くはありません。
チェーンと一体化しているモチーフ、少し「?」となるかもしれませんね。

基本的にネックレスの一部のペンダントですが、着用・使用したときに、ペンダントトップの重みで、その語源のように「たれる」ので、そのフォルムが『V字』になります。

こういった見え方から区別する場合もありますので、もし、人に『首飾り』の話をするときや、販売などをするときには「ネックレス」表現をお勧めします。ネックレス(首飾り)に含まれる、一つの種類が「ペンダント」なのです。

8-2.ペンダントを使ったおすすめのコーディネート

ペンダントといえば、私はすぐにカルティエが浮かんできます。

可憐な感じのスマートなモチーフにもしっかり高級感とワンポイントになる迫力でよく記念日などを飾る定番。

また、ティファニーも華奢な女性らしさを残しつつ、少し重厚でエレガントなモチーフのアイテムをラインナップしています。

「重みで垂れさがる」といったペンダントですから、やはりカジュアルなニットやブラウスジャケットの胸元をさらりと主張するのがハイセンス♪

合わせるペンダントにもよりますが、ネックレスより華奢ではないものが多い傾向がありますので、ドレッシーに決めるよりは、カジュアルルックのワンポイント使いが上手く使えると思います。

3.まとめ

普段、ふつうに使っているネックレスをまとめてみました。

アクセサリーが好きな方でも、あまり聞かない呼び方ってありませんでしたか?

ファッションを個人が楽しむとき、その呼び方はなんでもいいと思います。
愛情をこめて、名前を付けて読んでもいいぐらいですよね。

でも、人に伝える時はちゃんと伝えなきゃいけないときもありますし、それこそ、しっかりとした名称で呼ぶとファッション上級者に見える事もありますよ♪

その呼び方の本来の前提を知れば、嫌いだったネックレスがお気に入りになる事もありますし、アレンジの仕方だって分かってきます。

ここで紹介したコーディネートやブランド・メーカーは凡例で、代表的なものですが、これから新しいネックレスに手を伸ばし、初めての種類を付ける時の参考になれば何よりです。


女性が常に大好きなネックレス、
付ける人も、作る人も、あげる人も、本来の意味や、その長さや形状が意図するものを知ってあげて、よりあなたに一番愛されるネックレスに出会ってあげて下さい。